2019年11月11日月曜日

山形県中山町歴史民俗資料館民具館の木の臼

この竪臼は元祖的な形状をしていた。やや軋む廊下の奥に見える所蔵品に期待を持ちつつ,そのエリアに入ると,右手に大名籠,正面には大きな矢羽根のような板絵,そして左側には大空間ともいえる大きな部屋に明り取り以外のすべての面を民具が覆いつくしている。その空間の中央部には累々と積まれた民具の山があり,その曼荼羅な空間を外界と区切る壁には魅力的な蓑が陳列する。動かぬ昔の装束の4人家族以外は誰もいない。日中であり,暗くもないのだが,そこの空気は民具の意とともに静寂である。なんという存在感であろう。その中で,この竪臼は身近にいた。臼の内部の形状も良く見える。どこかで見た形だ。いまどきの炊飯器の内釜の形とよく似ている。これで何を搗いていただのだろうか。どう搗いていたのだろうか。背中側のマネキンのお父さんが答えてくれそうで怖い。

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