左端には金物をかぶせ,右に向けて有機的な曲線を描きながら足を掛ける右端に向かう。その形は,おそろしく人工的であるが自然であるとの感覚を持つ不思議な形である。中央部から左側のシャープでありつつも意味ありげなふくらみを持つ一方で,右部の柄との合流点では,まねができないほどの機械的な“形を気にしない”造形となっている。もしかすると理想的であると同時に実仕様における最適形状を持つ完璧な片持ち板の形なのかもしれない。
この系統の踏み犂は床の中央部にくびれを持つところにその特徴の一つがある。正直なところ,もし自分がこの形の制作者とするなら,ここまで細く削り込むことはできない。折れてしまうのではとの恐怖感を乗り越えることはできない。
なんとも宇宙空間を航行する飛行体のようでもある。